介護総合演習 おむつ交換

 介護福祉コースの授業、「介護総合演習」の授業にお邪魔してきました。

被介護者役は自分の力で動いてしまわないよう腕を固定します

 今日の演習内容は、「おむつの交換」。ひとりが被介護者の役になり、ジャージの上から成人用おむつを着用し、それを介護役の学生が交換するというものです。

 体が大きな成人のおむつの交換をするには、赤ちゃんのおむつを交換するのとは別の技術が必要になります。力ずくで体を持ち上げて交換することもできるでしょうが、それでは介護者の体力がもちませんし、何よりも、被介護者も痛くてたまりません。介護する側もされる側も、最小の力と最適な方法で対応できるよう技術を学ぶことが必要です。

赤ちゃんと違って難しい…?

 この授業を見学していて、もうひとつ大切なことがあることに気づきました。それは、「被介護者の気持ちを知る」ということです。学生たちは、「ズボンの上からであっても、おむつをしているのは結構恥ずかしい」と言っていました。お年寄りの被介護者の方も、介護スタッフにおむつの交換をしてもらうのはきっと恥ずかしいはず…。また、ただ恥ずかしいだけでなく、自分の力でトイレで用を足すことが難しくなったことに、悔しいという気持ちをもつのは自然なこと…。

 そんな、恥ずかしい、あるいは悔しいという気持ちを理解し、どう接することが大切なのかを考える場としての授業になっていました。

 「技術」は大切。それと同じくらい、介護される人を思いやる気持ちが大切なんですね。

入学支援課 (さ)

 

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