学科・コース

介護福祉コース2回生の実習報告会がありました。もちろん、「プロとしての貫録」を持てるにはまだまだ至りませんが、昨年10月にはじめての実習報告をしたときに比べると一歩も二歩も成長した学生たちの姿を見ることができました。

 社会人学生として入学し、10代の学生たちと一緒に介護福祉士を目指している増本さんは、今回の実習目標のひとつを


「本人からの訴えがない利用者は、どのようなことに興味を持ち、何を望んでいるかを知ろうと努めること」

としたそうです。実習を通して、

「利用者を見守り、観察して得る情報だけでは、本との利用者の意思はわからない。利用者とどれだけ一対一のかかわりを持つかで、利用者の本当の思いを知ることができ、それが利用者の意思を尊重した個別支援につながっていくことになるのではないかと思った」

と報告していました。

 また、今回の報告会には保護者の方も参加され、我が子がスーツ姿で発表する報告に聞き入っておられました。

 3ヵ月後には、1回生のはじめての実習報告会があります。先輩たちの実習報告に学び、いい発表、報告ができるようがんばってくれることを期待しています。

 

 

 

 

 

入学支援課 (さ)

 

7/6 ビジネス情報コースの「コミュニケーション演習(現代ビジネス論)」の授業で、外部講師として、株式会社上野忠社長の上野晃富史氏が昨年に引き続き特別授業にご協力下さいました。

株式会社上野忠は、昭和22年創業の和菓子素材を中心に製作、販売されている老舗食材メーカーで、かしわの葉1枚でも、万全の品質管理を徹底することで、「食の安全」を大切に取り組んでおられることで有名です。

今回「何の為に働くのか」というテーマでお話くださいました。

 

・社会人と学生の一番の違いは、「気の合った仲間とつるむ」ことと「色んな人と協力し合う」こと
・「色んな人」というのは「同じ考えの人」というわけではない
・「たのしい」とは「楽」をすることではなく、興味関心を持ち積極的に関わり「愉快」(=愉しい)になること

どれも、学生だけでなく、実社会で働く私たち教職員にも勉強になるお話ばかりでした。

多岐に渡るお話の中でも、特に興味深かったのは「決断」することの意味というお話…。

「決断したことが正しかったのかそうでなかったのかといつまでも振り返ってばかりいてはいけない。自分が決断したことが、《正しくなる》ように、必死で突き進むことが大切」

この言葉に、つねに前を向いて歩き、生き続けることの大切さを学んだような気がしました。

このように、ビジネス情報コースでは、さまざまな分野の経営者の方の貴重なお話を聞かせていただく機会が多くあります。「パソコン等の操作のスキルアップ」、「さまざまな資格取得の援助」なども、短期大学の大切な職務ですが、

「短大を卒業したあと、どのような仕事に就き、どのように生きるか」

を、学生たちと一緒に考えることが大切だと考えています。

上野社長、ありがとうございました。

 

入学支援課 (さ)

7/2後援会主催による『保護者懇談会』(昨年度までの『教育懇談会』という名称でした)が開催されました。年に一度、保護者と教職員が一堂に会し、学生たちの学び、わが子の成長について一緒に考える会で、本年度で20回目になります。これほど長く取り組めている大学は少なく、保護者の皆様方のご理解とご協力により有意義な会として毎年継続できています。

今年も、たくさんの保護者のみなさんが来学下さいました。最初の1時間、後援会会長さんの挨拶のあと、保護者のみなさんと教職員が立食形式で昼食を取りながら歓談し、和やかな時間をすごしました。

その後、ミニ講演として、大阪府中小企業家同友会等幅広くご活躍の、株式会社レイ・クリエーション 代表取締役の原田徹朗さんに、「今日の求人状況と就職活動の支援について」というテーマでお話しいただきました。

就職は結婚と同じ!将来にわたっての伴侶となる人を考えるときに、その人の収入や外見だけで考えないのと同じで、企業を月給や残業の有無などの「スペック」だけで見てはいけない。
その会社の経営者がどんな風な考え方をしているのかをよく見て、「この人と一緒に仕事をしたい!」と思えるかどうかが一番大切!

というお話をして下さいました。就職活動中の息子、娘を持つ保護者のみなさんにも、とても感動の多い、また参考になる話だったようです。

講演のあと、8~15人程度のグループに分かれれ懇談会を行いました。それぞれの思いや悩みを交換し合い、「そうかぁ、そんな風にわが子を見てやることが大切なんやぁ」とうなづきながら、お互いの意見に励まされる時間になりました。


個人懇談では、その学生のことを一番よく把握している各ゼミの担当教員が個別に懇談させていただくことで、各ご家庭での悩みや相談に応じ、家庭で取り組むべき教育的課題について具体的に確認しあうことができる懇談会になったのではないかと思います。

保護者懇談会にご参加下さったみなさん ありがとうございました。後援会役員のみなさん ご苦労様でした。心より御礼申し上げます。今後とも、より一層保護者と大学が手を取り合って、一緒に教育活動を展開していけるよう、本学の教育活動へのご理解とご協力を賜りますようよろしくお願いいたします。

入学支援課 (さ)

当日のその他の写真は PhotoAlbum で…

農業体験

ビジネス情報コース1回生 キャリアデザインの授業で、6/4と18の2回に分けて、大国フーズさんの自社農園である「大国ファーム」に農業体験に行って来ました。

大国ファームさんは、植物が本来持っている自然の力を最大限に引き出すため、無農薬で化学肥料を使用しない農法を実践しています。

・ミミズや微生物が繁殖して土壌を作る
・栄養分が豊富な土壌により作物そのものの力を発揮できる
・作物を作ることは環境を作ること

メディアなどで「食の安全」について見聞きする機会は多くありますが、実際に農業に携わっている方の「知識と経験のどちらか片方だけでは、科学的に裏づけされた農法を実践することは難しいんです」ということばは、とても説得力がありました。

お世話になった大国フーズさん

「昨今の若者は、子ども時代のどろんこ遊びの経験が少ない」ということをよく聞きます。が、雨でぬかるんだ畑に入って雑草を抜き、指と爪の間を土で真っ黒にしながらジャガイモやたまねぎを収穫する学生からたちは以外にもイキイキとしていました。

たった数時間の農業体験でしたが、「土のにおいがするぅ~」と言いながら収穫した作物で作った味噌汁を味わいながら、「汗を流して働く」ことの意味についても考える機会になったのではないかと思います。

 

その他の写真は Photo Album で!

 

入学支援課

井上ゼミ、高増ゼミのジョイントイベントとして、「瀬尾はやみの作詞作曲講座ゼミ」が行われました。

 

 

 

 

 

 

 

 

瀬尾はやみさんは、USTREAMで「瀬尾はやみ放送局」を開設してご自身の音楽活動を放送しながら、英語指導員として現在も奈良で積極的に活動しておられます。

今回の作詞作曲講座ゼミでは、ご自身が作詞作曲された曲を演奏して下さり、ミニライブの様子をUSTREAMの「瀬尾はやみ放送局」で生中継されました。

また、「歌はことば」であり、「ことば」があって、それにメロディーをつけて音楽とすることの意味について話して下さいました。

「生ライブと生中継」という、普段なかなか得られない経験ができたようでした。

 

 

 

 

 

入学支援課 (さ)

 

 

社会福祉論ゼミナール1回生は、6月3日から5日の3日間、宮城県亘理郡山元町坂元中学校区で復興・復旧を支援するボランティア活動に参加してきました。

予備学習としてゼミで、日本国憲法の基本的人権の保障に関する条文、特に憲法第25条の考え方について学び、大震災という危機的生活環境であるからこそ、被災地住民の暮らしは行政の責任において保障されなければならないという原則を確認しあいました。

崩壊しかかったJR常磐線坂元駅陸橋

また今回のボランティアを組織された尼崎医療生活協同組合の方は、学生ボランティアに対して「人間の生命は平等であり、どのような環境であっても、人間の生命は最も大切にされなければならない」、とりわけ「政治は人間の生命を守ることを使命にしなければならない」と強調されました。「社会的不合理を発見する力を身に付け、社会的不合理を解決する方法を学あう」というゼミナールの学習目標を、このボランティア活動で具体的に実践することにしました。

今回のボランティアグループは、学生10名とゼミ担当の山本副学長、医療生協の会員さんが17人、男性が15人、女性が13人(内学生が8人)総勢28人で構成されました。バスを借り切って、大阪―宮城を往復するという強行スケジュールのボランティア活動です。

むなしく立つ駅前の観光看板

4日早朝バスは「JR常磐線坂元駅」に到着しました。「駅前通り」がありません。「駅」には崩壊しかかった陸橋残っているだけです。駅前の観光案内板のみが「荒野」にむなしく立っていました(写真2参照)。また、こどもの名前が記入されたノートとピカチューの人形、家族の写真が、街の一角に掘り出し残してありました。このご家族の無事を祈るばかりです。

この現実を目にした時、「私たちに何ができるのか」「私たちにできる支援って何か」、「何もできないのでは・・・」「もう帰りたい」と悩んでしまいました。

現地には本学の非常勤講師でもある杉山貴士先生が待っておられました。「一人では何もできない」「一人でできるボランティア活動というものを考えないように」、「それは被災地の方々も同じ。みんなの力をあわせたら何ができるのかを考えよう」とアドバイスをしてくださいました。

名前が記されたノート

私たちはAさんという農家の支援にいくことになりました。Aさんの家と周辺の様子を見た時、再び「こんな悲惨な状態…。できることは何もない」と思いました。Aさんの家は建築後2年であり、また周囲の家も新しい家が多く、津波で流されることなく残っていますが、多くの住人が亡くなったということです。住人が居なくなった家屋は震災当時のままでした。Aさんも、自分の家を見た時、「なにも考えることができなかった」「呆然として眺めていただけだ。そんな日が何日も続いた。」と語ってくださいました。すぐに自衛隊員が救援活動をはじめましたが、道路の復旧をはじめとするライフラインの確保が活動の中心であり、また行方不明者の捜索が先行しており、個人の家屋の復旧支援までには至っていません。しばらくしたら住民の姿が見られる家屋にボランティアがやってきて、家の周囲にある瓦礫を出し始めてくれた時、「あっ、一人ではない。家族も残っているし、支援の人もいる」「何を片付けるのかは、住人である私が言わないとみんなが困ると思った」「そのようにして、今日を迎えている」とのことでした。

何ができるのか他のボランティアの人たちと相談し、活動内容を確かめました。私たちにできる支援活動がたくさんありました。家の中に入り込んだ瓦礫は、すでに先に来たボランティアが片付けましたが、床下や天井、屋根裏等には砂や泥が溜まっています。また壁も塩水を含んでしまい、乾きません。最も人手が必要な手仕事=機械を使うことができない手作業で、誰にでもできる仕事=家の中の汚泥だしをすることにしました。畳を上げて、床をはがし、床下の泥をかき出す作業です。また壁をはがしてしまう作業や、屋根裏にもぐり込み、ゴミを取り出す作業、取り出した度やや壁土、ゴミを片付ける作業等、みんなが力を合わせることでできる作業、一人ぼっちでは先が見えなくなるような手作業がたくさんあることに気付きました。

住人が居なくなった家屋

作業開始は9時半、「段取り」を決め、作業を分担したら、どんどん片づけが進みました。こうした作業をしながら、他方で来週かけつけるボランティアのための仕事づくりもはじまりました。学生の中からも3人が家庭訪問をして、それぞれの家庭の要求を聞きだし、ボランティア活動で支援できる要求と、公的に支援すべき要求にわけていきました。この作業は医療生協の職員の方々が中心ですが、復旧・復興支援の内容は、支援する側が決めるのではなく、被災者が決めるべき内容であるということを学びました。Aさんの家屋復旧のための活動内容も同じ手法で決められています。

被災地の暮らしの実態は、日本国憲法が保障する人間らしい暮らしが確保されているとはいえない状態であり、行政責任が果たせているとはいえないものでした。多様なボランティア活動や被災者同士の助け合いが被災地の暮らしを支えていると思いました。特に主たる産業である漁業と農業が壊滅状態であり、加工場を崩壊しており、ほとんどの人々が仕事を失い、現金収入が全くないという世帯がたくさん存在しているということを知りました。社会福祉の時間にも学びましたが、これら失業状態にある人々の仕事の確保・労働の保障が緊急の課題であり、行政はここに力を注ぐべきだと思いました。私たちが取り組んだ復興・復旧のボランティア活動を、アメリカのニューデイル政策のような公的事業として展開し、そこに被災地の人々を雇用すれば、復旧・復興計画づくりにも被災地の人々の声も直接届くし、生活費を保障することもできると思いました。

元の暮らしに戻るまでには、ながい月日を必要とするでしょうが、被災地の人たちを中心にして、支援者が協力・連帯し合って復興活動を展開し、また行政には行政責任をきちんと果たすよう運動しなければならないということを学ぶことができました。機会があれば、もっと多くの仲間を組織して復興支援のボランティア活動に参加したいと思っています。

 

ものがたり観光コース1回生は、先日の関空・物流エリアに続き、6/4に大阪都心の観光ビジネスを踏査しました。

大阪水上バス

まずはじめは、大阪都心・中之島一周の船旅です。大阪水上バスさんにご協力いただき、八軒家浜の港から乗船。普段の航路にはない淀屋橋の西側をスイスイ巡り。土佐堀川~堂島川と舵を切っていただきました。

都市は動いている

中之島一周を船上から眺めれば、都市機能が場所によって移り変わってゆくことがよく見てとれます。都市観光のエリア、都市ビジネスのエリア、大きな倉庫が残っているエリア、これから変貌するエリア、等々です。「都市は動いている」を実感した、ダイナミックな船旅となりました。

外国人観光客が減った大阪城

大阪城の港で下船、歩いて大阪城天守閣に向かいました。写真ではあまり感じませんが、実は震災以後、大阪城の観光客も激減したままです。特に外国人観光客は驚くほどの減少率です。現実を正確に見届け、それをもとに将来を考えることができるのは「観光の学び」の大きな特徴です。

 

ゼミ担当 李

その他の写真は Photo Album で!

 

総合コミュニケーション学科ビジネス情報コース鯵坂ゼミ1回生全員で、交流を兼ね堺市にある「ハーベストの丘」に行きました。

鯵坂ゼミ 1回生

動物と触れ合い、パン作りに参加し、大きなすべり台で遊び…と、童心に返った1日になりました。天気も良く、つり橋からの景色も最高!

とてもいい景色でした!

ゼミを結成してまだ間もないため、お互いのことを知るいいきっかけになったようです。

ゼミ担当 鯵坂

大型児童館「ビッグバン」

幼児教育科 森ゼミ1回生は、大阪府立大型児童館「ビッグバン」に行ってきました。将来、保育の指導者になるために、「遊び」をテーマに学んできました。

牛乳パックなどの身近な廃材を利用して工作したり、高さが53メートルもある巨大ジャングルジムは複雑に入り組んでいて、全身と頭を使って最上階までよじ登って遊んだりしました。

中でも、昭和30年代の街並みを再現した場所では、コマ回しやけん玉などの懐かしい昔の遊びを体感して、遊びの歴史を学びました。

手作りの花飾り

この日、幼稚園や小学校から遠足で「ビッグバン」に来ていた子どもたちもたくさんいて、先生方の引率の動きを見て学んだり、子どもたちと一緒に遊んだりして、小さな実習のような体験にもなりました。

「ビッグバン」見学の後、近くの公園に行き、ゼミ生みんなで鬼ごっこや缶けりをして遊びました。この遊びを通して、みんな一気に仲良くなり、距離が縮まったようです。

 

森ゼミ1回生

また、この公園に咲いていた花で手作りの花飾りを作り、近くに来ていた幼児にあげると、とても喜んでくれた様子。学生たちも互いに花飾りの作り方を教えあっていました。校外ゼミの短い1日で、たくさん学び、良い経験ができました。

 

当日のその他写真は Photo Album で!

 

ゼミ担当 森

幼児教育科 竹内ゼミ1回生で、”芝生の苗植え”と”流しそうめん&BBQ”をしました。

竹内ゼミ 1回生

朝のうちに女子は、ご飯を炊いたり薬味を切ったりそうめんを茹でたり…などお昼の準備。男子は山へ竹を取りに…。竹を切って半分に割り、さらに節を抜いてつなげ、流しそうめんの台が完成!つめたーく冷やされた流しそうめんを満喫しました!

さらに間髪明けずにBBQ!腹一杯になるまで食べ尽くしました!

食後は、皆が注文し楽しみにしていた「つなぎ服」に着替え、グランドで芝生の苗植えをしました。暑くて大変だったけど、これも1ついい経験になりました!

これからも16人で協力し頑張りましょう!目標は誰も欠けずにみんなで卒業!!

記:竹内ゼミ長 石田彩

 

食事後はおもちゃ作りも予定していましたが、梅雨の合間を縫ってグランドの芝生の補修作業としての苗の植え付けをして貰いました。昨年ゼミ1,2回生が手がけた芝生手入れの作業に関わり、これで竹内ゼミ生として認定されたかな?

追記:ゼミ担当 竹内