総合コミュニケーション学科
本学には、幼児教育科、総合コミュニケーション学科の男子学生だけの取り組みである「男組」という組織があります。本学は11年前まで女子大だったことや、女子の入学生が多い幼児教育科があることも手伝ってか、大学全体としても男子学生は”少数派”です。
そんな中、学科を越えて男子学生がイキイキとできる場を提供したいという思いから、本学では、男子学生が集まり色々な形で活躍し、大学生活を充実したものにする取り組みをしています。
そんな男組の取り組みのひとつとして、今回は紀淡海峡に浮かぶ無人島群の友ヶ島に2泊3日でキャンプに行ってきました。
滞在する3日間には特に決まったスケジュールはなく、「何もない」ところで3日間をどう楽しみ、どう過ごすかをすべて
自分たちで考え決めなければなりません。TVやケータイそれにゲームなど、本来は情報を収集するための道具であるはずのものまで、ヒマを潰すために使われる今の時代を育った学生たちにとっては、「何もない」ところで過ごすというのはある意味「過酷」でさえあるようです。中には、「助けてくれぇ~。ヒマやぁ~」と嘆いている学生もいました。
が、学生たちは、流木を集めて火をおこし米を炊いたり、釣竿や銛(もり)で晩御飯のおかずにする魚を確保したり、風と波の音しかしない木陰でただただ昼寝をしたりなど、それ
ぞれに工夫して「何もない」を楽しんでいました。
「サバイバル」と呼べるほどの体験ではなかったかもしれませんが、テントを張る、焚き火で米を炊く、魚を釣り鱗を取って調理するなど、日常の「便利な生活」から離れた生活は、学生たちにとっていい経験になったようです。
これらの経験は、教科書を使って学ぶわけではないですし、就職試験で略歴としてアピールできるわけでもないかもしれませんが、実社会に出てから、あるいは自分が「父親」になったときに生かされるものになるのでは…?と思っています。
その他の写真は Photo Album で!
入学支援課 (さ)
1ヶ月間に渡り、ビジネス情報コースで開講していた職場適性援助者(ジョブコーチ)養成講座が先日無事終了しました。
ジョブコーチとは、障がいのある人が何らかの仕事に就く際に、どういう困難を抱えているかを事業所に伝達したり、その仕事を行えるようになるために支援、援助することを主たる業務としています。これらの役割を果たすには、障がいのある人に対する理解とケアの方法の習得が必要で、今回、施設入所支援を行っている「じょぶライフだいせん」さんと、就労移行支援を行っている「地域生活総合支援センターきらら」さんのご協力を得て、ジョブコーチの養成講座を開講しました。
職務分析や利用者の課題分析、利用者と同行して実習事業所を訪問するなど、多岐に渡る講座を約1ヶ月かけてジョブコーチのプロの方から直接指導していただきました。
障害のあるの方の状態を理解、分析し、またその上で適切な説明や援助などの支援を行うことの技術的な難しさはもちろん、コミュニケーションが困難な利用者の方とどうやって心を通わせるかということなど、たくさんの学びを得ることができたようです。
このような専門的な技術と知識をもったジョブコーチは多く必要とされているにも拘らず、残念ながらまだまだ足りない状態で、本学の学生たちのような若い人材がもっともっと育っていくべきだとも言われています。
まだ未熟な彼らですが、今後、社会でジョブコーチとして活躍し、いずれは若い人材を育てる側に立ってくれることを期待しています。
入学支援課 (さ)
進路就職支援課主催の「就職激励会」が開かれました。卒業した先輩から、就職活動の体験や社会人としての生活と学生生活との違い、それに、社会人になってわかった「働く」ということの意味ややりがいなどを聞き、自分たちの就職活動にさらに勢いをつけるための企画で、本学では、就職先の分野に分けて毎年行われています。
今回は、幼児教育・保育・福祉関連等の専門職分野への就職を目指す学生のための激励会で、参加した学生たちは、真剣な眼差しで3人の先輩の話に集中していました。
・実習園にぜひ就職したいと考えていたけれど、今年度は求人しないということがわかってから動き出したのでとても焦った。
・面接ではかなり厳しいことを言われてとてもヘコんだ。
・「絶対合格する!」と思っていたのに落ちてしまったときの「人生初の大挫折」から立ち直るのが大変だった。
・地元の高知県で就職するか関西で就職するかとても迷ったけれど、家族や先生たちが相談に乗ってくれ支えてくれた。
・実際に「幼稚園教諭」として働いてみて 分かったこと、思い知らされたことがたくさんあるけれど、とても充実した毎日を送っています。
などなど、身近な先輩が実際に体験した「ナマ」の話は、学生たちの心に鋭く突き刺さると同時に、希望と勇気をもらえるものだったようです。
本学の幼児教育・保育・福祉関連等の専門職分野での就職は順調で、昨年度も決定率は99%でした。が、全員が一度目の就職試験で決まったわけではなく、一回、あるいは数回の辛酸をなめて、やっとの思いで就職を決めた学生もいます。
先輩たちの経験を参考にして、自分らしく働ける職場から内定をもらえるよう、就職活動をしっかりがんばってほしいと思っています。
入学支援課 (さ)
介護福祉コース2回生の実習報告会がありました。もちろん、「プロとしての貫録」を持てるにはまだまだ至りませんが、昨年10月にはじめての実習報告をしたときに比べると一歩も二歩も成長した学生たちの姿を見ることができました。
社会人学生として入学し、10代の学生たちと一緒に介護福祉士を目指している増本さんは、今回の実習目標のひとつを
「本人からの訴えがない利用者は、どのようなことに興味を持ち、何を望んでいるかを知ろうと努めること」
としたそうです。実習を通して、
「利用者を見守り、観察して得る情報だけでは、本との利用者の意思はわからない。利用者とどれだけ一対一のかかわりを持つかで、利用者の本当の思いを知ることができ、それが利用者の意思を尊重した個別支援につながっていくことになるのではないかと思った」
また、今回の報告会には保護者の方も参加され、我が子がスーツ姿で発表する報告に聞き入っておられました。
3ヵ月後には、1回生のはじめての実習報告会があります。先輩たちの実習報告に学び、いい発表、報告ができるようがんばってくれることを期待しています。
入学支援課 (さ)
7/6 ビジネス情報コースの「コミュニケーション演習(現代ビジネス論)」の授業で、外部講師として、株式会社上野忠社長の上野晃富史氏が昨年に引き続き特別授業にご協力下さいました。
株式会社上野忠は、昭和22年創業の和菓子素材を中心に製作、販売されている老舗食材メーカーで、かしわの葉1枚でも、万全の品質管理を徹底することで、「食の安全」を大切に取り組んでおられることで有名です。
今回「何の為に働くのか」というテーマでお話くださいました。
・社会人と学生の一番の違いは、「気の合った仲間とつるむ」ことと「色んな人と協力し合う」こと
・「色んな人」というのは「同じ考えの人」というわけではない
・「たのしい」とは「楽」をすることではなく、興味関心を持ち積極的に関わり「愉快」(=愉しい)になること
どれも、学生だけでなく、実社会で働く私たち教職員にも勉強になるお話ばかりでした。
多岐に渡るお話の中でも、特に興味深かったのは「決断」することの意味というお話…。
「決断したことが正しかったのかそうでなかったのかといつまでも振り返ってばかりいてはいけない。自分が決断したことが、《正しくなる》ように、必死で突き進むことが大切」
この言葉に、つねに前を向いて歩き、生き続けることの大切さを学んだような気がしました。
このように、ビジネス情報コースでは、さまざまな分野の経営者の方の貴重なお話を聞かせていただく機会が多くあります。「パソコン等の操作のスキルアップ」、「さまざまな資格取得の援助」なども、短期大学の大切な職務ですが、
「短大を卒業したあと、どのような仕事に就き、どのように生きるか」
を、学生たちと一緒に考えることが大切だと考えています。
上野社長、ありがとうございました。
入学支援課 (さ)
7/2後援会主催による『保護者懇談会』(昨年度までの『教育懇談会』という名称でした)が開催されました。年に一度、保護者と教職員が一堂に会し、学生たちの学び、わが子の成長について一緒に考える会で、本年度で20回目になります。これほど長く取り組めている大学は少なく、保護者の皆様方のご理解とご協力により有意義な会として毎年継続できています。
今年も、たくさんの保護者のみなさんが来学下さいました。最初の1時間、後援会会長さんの挨拶のあと、保護者のみなさんと教職員が立食形式で昼食を取りながら歓談し、和やかな時間をすごしました。
その後、ミニ講演として、大阪府中小企業家同友会等幅広くご活躍の、株式会社レイ・クリエーション 代表取締役の原田徹朗さんに、「今日の求人状況と就職活動の支援について」というテーマでお話しいただきました。
就職は結婚と同じ!将来にわたっての伴侶となる人を考えるときに、その人の収入や外見だけで考えないのと同じで、企業を月給や残業の有無などの「スペック」だけで見てはいけない。
その会社の経営者がどんな風な考え方をしているのかをよく見て、「この人と一緒に仕事をしたい!」と思えるかどうかが一番大切!
というお話をして下さいました。就職活動中の息子、娘を持つ保護者のみなさんにも、とても感動の多い、また参考になる話だったようです。
講演のあと、8~15人程度のグループに分かれれ懇談会を行いました。それぞれの思いや悩みを交換し合い、「そうかぁ、そんな風にわが子を見てやることが大切なんやぁ」とうなづきながら、お互いの意見に励まされる時間になりました。
個人懇談では、その学生のことを一番よく把握している各ゼミの担当教員が個別に懇談させていただくことで、各ご家庭での悩みや相談に応じ、家庭で取り組むべき教育的課題について具体的に確認しあうことができる懇談会になったのではないかと思います。
保護者懇談会にご参加下さったみなさん ありがとうございました。後援会役員のみなさん ご苦労様でした。心より御礼申し上げます。今後とも、より一層保護者と大学が手を取り合って、一緒に教育活動を展開していけるよう、本学の教育活動へのご理解とご協力を賜りますようよろしくお願いいたします。
入学支援課 (さ)
当日のその他の写真は PhotoAlbum で…
ビジネス情報コース1回生 キャリアデザインの授業で、6/4と18の2回に分けて、大国フーズさんの自社農園である「大国ファーム」に農業体験に行って来ました。
大国ファームさんは、植物が本来持っている自然の力を最大限に引き出すため、無農薬で化学肥料を使用しない農法を実践しています。
・ミミズや微生物が繁殖して土壌を作る
・栄養分が豊富な土壌により作物そのものの力を発揮できる
・作物を作ることは環境を作ること
メディアなどで「食の安全」について見聞きする機会は多くありますが、実際に農業に携わっている方の「知識と経験のどちらか片方だけでは、科学的に裏づけされた農法を実践することは難しいんです」ということばは、とても説得力がありました。
「昨今の若者は、子ども時代のどろんこ遊びの経験が少ない」ということをよく聞きます。が、雨でぬかるんだ畑に入って雑草を抜き、指と爪の間を土で真っ黒にしながらジャガイモやたまねぎを収穫する学生からたちは以外にもイキイキとしていました。
たった数時間の農業体験でしたが、「土のにおいがするぅ~」と言いながら収穫した作物で作った味噌汁を味わいながら、「汗を流して働く」ことの意味についても考える機会になったのではないかと思います。
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入学支援課
井上ゼミ、高増ゼミのジョイントイベントとして、「瀬尾はやみの作詞作曲講座ゼミ」が行われました。
瀬尾はやみさんは、USTREAMで「瀬尾はやみ放送局」を開設してご自身の音楽活動を放送しながら、英語指導員として現在も奈良で積極的に活動しておられます。
今回の作詞作曲講座ゼミでは、ご自身が作詞作曲された曲を演奏して下さり、ミニライブの様子をUSTREAMの「瀬尾はやみ放送局」で生中継されました。
また、「歌はことば」であり、「ことば」があって、それにメロディーをつけて音楽とすることの意味について話して下さいました。
「生ライブと生中継」という、普段なかなか得られない経験ができたようでした。
入学支援課 (さ)
ものがたり観光コース1回生は、先日の関空・物流エリアに続き、6/4に大阪都心の観光ビジネスを踏査しました。
まずはじめは、大阪都心・中之島一周の船旅です。大阪水上バスさんにご協力いただき、八軒家浜の港から乗船。普段の航路にはない淀屋橋の西側をスイスイ巡り。土佐堀川~堂島川と舵を切っていただきました。
中之島一周を船上から眺めれば、都市機能が場所によって移り変わってゆくことがよく見てとれます。都市観光のエリア、都市ビジネスのエリア、大きな倉庫が残っているエリア、これから変貌するエリア、等々です。「都市は動いている」を実感した、ダイナミックな船旅となりました。
大阪城の港で下船、歩いて大阪城天守閣に向かいました。写真ではあまり感じませんが、実は震災以後、大阪城の観光客も激減したままです。特に外国人観光客は驚くほどの減少率です。現実を正確に見届け、それをもとに将来を考えることができるのは「観光の学び」の大きな特徴です。
ゼミ担当 李
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